シアトルタコマのおばちゃんブログ

アメリカ在住30年以上、現在シアトルタコマのあたりに住むおばちゃんのブログです。

レーニア国立公園 私のお勧め ルート1

タコマ富士

 

レーニア山は、

日本の富士山に似ているので、19世紀末に始まった日系移民によって、

「タコマ富士」と呼ばれるようになりました。

 

アメリカ ワシントン州 レーニア国立公園は、

シアトルタコマ空港から車で2時間ほどで行けます。

 

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以前の記事の冒頭で、

日本のヤングママが、ロサンゼルスの空港でレンタカーを借り、

小学生の娘2人を連れて、

ヨセミテ国立公園へ行かれた話をしましたね。

 

seattle-tacoma.hatenablog.com

 

 

ヨセミテは、車で、

サンフランシスコから4時間、

ロサンゼルスから6時間、かかります。

 

たった2時間で行けるレーニア山は、お手軽に大自然を楽しめます。

 

とても美しくて雄大な山ですので、是非行ってみてください。

 

www.junglecity.com

 

 上の記事には、

「人気のパラダイスは・・・早く到着することがお勧め」とありました。

  

シアトルからでしたら、朝の9時に出ても、

パラダイスに着くのは正午近くになります。

もっと早く出なければなりません。(週末は駐車場が混雑します)

 

そんなに早く出るのであれば、違うルートを試すのはいかがでしょう。

 

私がお勧めするは、山の美しさを堪能できる観光ルートです。

 

ということで、皆様に、

「私なりの レーニア国立公園 お勧めツアー」をご案内いたします。

  

 

その前に、宿泊か日帰りかを決めたい

 

究極の山の美しさを堪能できるのは、早朝か、遅い午後でしょう。

 

ですから国立公園内に宿泊して、早起きするか、

午後、日が傾き、観光客が疎らになった頃、

日暮れのトレイルをゆっくり散歩するのが通のやり方です。

 

残念ながら、どの観光ガイドも、その重要な点を紹介してません。

 

というか「紹介してる人たちも知らないのでは?」と思ったりします。

 

特に高山植物の花が咲く夏は、ここはまるでパラダイスのようで、

それが「パラダイス」と呼ばれるようになった由縁だそうです。

 

下掲載の写真のような感じです。(Annual pass / $50)

 

この年間パスカードの写真が綺麗なので、

私は今でも、車のフロントガラスの霜取り用に使ってます。(笑)

 

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(10数年前の年間パスですので、番号は無効です)

 

ところが、パラダイスにあるホテルは、夏の間だけしか泊まれません。

しかも春には予約でいっぱいになってしまいます。

 

まだ冬なのに、私がこの記事を書くのは、

今がホテルの予約をする時だからです。

 

ちなみに私が予約するのは、自分の好きな日を確保するため、

パラダイス・インは、年明けの予約受け付け最初の日です。

 

もう一つのホテル、

ナショナル・パーク・インは、一年中宿泊できますが、

これも夏の予約はすぐに埋まってしまいます。

 

とはいえ「そんな先の計画は立てられない」と思われるかもしれませんね。

 

そんな方々のための「日帰りコース」

「私のお勧め ルート」は、

パラダイスの反対側から入ります。

 

 

サンライズ(Sunrise)

 

サンライズは、レーニア国立公園の東側にある絶景の場所です。

 

シアトルからでしたら、3時間ほど、

タコマからは、2時間半で行けるでしょう。

 

高速道路の州道(State Route)164 から、

SR 410 を南に降りて、そこから国立公園に入って、

サンライズへと向かいます。

 

急な坂道を上がって行くと、レーニア山が目の前に見えてきます。

(自転車で登る人もいる)

 

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ここは是非、午前中に行って欲しいです。

 

太陽の位置、つまり光の関係で、山がより美しく見えるからです。

パラダイスより混雑してないので、駐車場に余裕があるのが嬉しいです。

 

ここは標高が高いので、

オープンするのは、6月最後の週末か、7月の始め、

そして夏の終わりには道を閉じてしまうので、期間が短く、

知名度は低いかもしれません。

 

だから良いのです。(人が少なめ)

 

オープンしてすぐの数日間でしたら、

北欧の雪解けのような景色を楽しめます。

 

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(こんな感じ、もっと雪があると、ムーミン村を思わせる)

 

絶景を楽しめる様々なトレイルもあるので、

夏から秋にかけて、

別の機会にゆっくりとハイキングを楽しむのも良いでしょう。

 

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(ビジターセンター)

 

さて、ビジターセンターを観覧した後、

トイレや、ちょっとおみやげ屋さんに寄って、

名残惜しいですが、次へと進みます。

 

サンライズから降りて、

SR 410 をさらに南下し、

峠の三叉路まで行ったら、左へ曲がり、チノック・パスの方へ向かいます。

 

 

穴場

 

ここは、私の進める穴場です。

 

冬の間は通れ無いので、限られたルートです。

 

stayrainier.com

 

と言っても、この峠の名は、地元の人は知ってるでしょう。

 

ところが、ここの美しさは 地元でも知られてないようです。

 

年の始めの冬に、降雪量が多ければ、

通れるようになった頃の道は、雪の壁で挟まれていて素敵です。

 

そして雪はどんどん溶けていきます。

 

夏になると、視界が開け、ここから見る景色はとても素晴らしいです。

  

www.tripadvisor.com

 

すぐに、ティプソー・レイクが見えてきます。

 

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(左後ろにレーニア山がチラッと見えますね)

 

7月上旬は、ここはまだ雪にすっぽりと覆われてます。

 

湖の周辺には、駐車場とピクニックテーブルがあるので、

私は、ここでランチ・タイムを取ります。(雪が多ければ車の中で)

 

湖の周辺は、高山植物のお花畑が広がっています。

 

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お花の季節は短いですし、毎年、いつが最盛期なのかは分かりません。

 

2015年8月に行った時は、パラダイスよりここの方のお花が満開でした。

 

日本からのお客様をご案内していたので、

こちらのコースを選んで本当に良かったです。

 

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湖の近くまでトレイルも伸びているので、湖の中も覗けます。

 

この先には、チノック峠があり、そこも見応えがあります。

すぐ先ですので、是非、峠まで行ってみてください。

 

そうして、SR 410 を戻り、三叉路から、SR 123 を南下します。

 

オハナペコッシュ(Ohanapecosh)

 

そこに行くには、ちょっと時間的に制限があり、難しいので、

別の機会に来ても良いでしょう。

 

ビジターセンターがあり、広いキャンプ場もあります。

 

気温がちょっと高めなので、太くて大きな木がいっぱいあります。

 

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川の周りで遊んでるのは、キャンプしている人たちです。

(雪解け水ですので、とても冷たいです)

 

さぁて、これからちょっと北へ戻り、再び国立公園内に入ります。

 

1日だけの入場料は、25ドルですので、

サンライズに行った時のレシートを見せるだけで入れます。

 

 

登りのドライブを楽しむ

 

国立公園入り口付近にも渓谷があります。(お時間があればどうぞ)

 

渓谷を見るなら、ボックス・キャニオン(Box Canyon)はお勧めです。

 

ここには大きな一枚岩があり、絶壁のはるか下に川が流れています。

 

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この写真は、一枚岩の上から橋の上にいる友人たちを撮ったものです。

(一人が万歳してる)

 

このドライブはとても楽しいです。

何度も車を止めて景色を見たいかもしれません。

(秋に来た時は、枯葉が道に落ちる様にうっとりしました)

 

さて、どんどん美しい谷を登っていきます。

 

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途中で、反対側の滝も見えます。

(こちら側も雪融け時でしたら、道の上から水が降りてきたりします)

 

この先をU字に曲がり、谷を登ると、

二つの美しい湖が見えてきます。

 

大きい方の湖は、とても美しいです。

 

 

リフレクション・レイク(Reflection Lake)

 

この湖は、逆さレーニア山が見れることで知られています。

(風が無い日は、きれいに見えます)

 

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ここも冬の間は雪で埋もれてしまって通れません。

道路がオープンしたころでしたら、雪の壁を見れます。

 

ここでちょっと車を止めて、湖沿いのトレイルを楽しむと良いでしょう。

 

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ここには、レーニア山の反対側に、

スティーブンス・ピークという地獄のような急な坂の登山道があります。

(何人もの友達たちが行きましたが「二度と行かない」と言ってた・笑)

 

さあ、ここを越えると、いよいよパラダイスです。

 

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この湖とパラダイスの間には山があるので、その山をぐるりと回ると、

急にレーニアさんが目の前に、ボーンと現れます。

 

その瞬間を、絶対に、見逃さないで欲しいのです。

 

私はこの曲がり角の前から、皆に「前を見ていて!」と言います。

 

その感激は、ひとしおです。

(一瞬ですので、うっかりしていたら見逃します)

 

見逃しても、ちょっと先に行けば駐車場があるので、

そこでじっくりと目の前に広がるレーニア山を堪能できるでしょう。

 

 

パラダイス

 

さて、やっとパラダイスに到着しました。

 

私の案内では、午後4時ごろになっているはずです。

それより遅くても大丈夫、ここの夏の日は長いです。

 

実は、午後4時以降に着くのが、このルートの重要な所なのです。

 

週末は、パラダイスの駐車場はとても混みます。

 

ところが、この時間になると、人々は去り始めるので、

車を駐車しやすいのです。

 

もう一つの理由は、これが最も大切なことなのですが、

この時間あたりから、

パラダイスから見るレーニア山の美しさが増していくのです。

 

私にすれば、この頃に山を去る人は、

「なんてもったい無いことをするの⁉︎」と言いたいくらいです。

 

パラダイスインで宿泊できれば、さらに素晴らしいでしょう。

 

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(ホテルの部屋の窓から見たレーニア山、午後5時ぐらい?そうだったとしても夏至の時期でしたら日没まで、あと4〜5時間ぐらいです)

 

帰路に立つとしても、慌てる必要はありません。

 

この辺りの夏の時間は長いので、しばらくの間は、

ゆっくりとトレイルを散策できます。

 

この周辺は、とても良く整備されていて、

坂は急ですが、トレイルが舗装されており、車椅子でも行けます。

 

さあ、まだ午後4時です。

 

パラダイス観光は、これからが本番です。(ウキウキ)

 

 

続く(笑)

 

と、ここでこの記事は終わります。

 

朝、遅めに出発される方のためにも、

レーニア山、通常ルート観光コースもお伝えしたいと思ってます。

 

そのコースも、午後4時ぐらいにパラダイスに到着するので、

次の記事にに掲載するつもりでいます。

 

私は双方のルートを使い、

何組もの日本からのお客様方を案内しました。

 

そして皆様から、

「ガイドになれば良いのに」と言われてきました。

 

できたら、そうしたいくらいです。

 

私は、レーニア山を案内するのでしたら、毎月でもしたいです。

 

ところで、ちょっと話は違いますが、

カナディアンロッキーのルートもあるのです。

 

いつかご紹介できれば と思っています。

 

では今日はこのへんで、シータック!