西郷どん 第6話 「ラブぜよ」
ジョン万次郎の「ラブぜよ」(ネタバレ)
土佐出身の万次郎が開国前の日本へ戻って来ました。母親に会いたい一心で、処刑されるのも覚悟してました。
それは、母親への「愛(ラブ)」だったのです。
それに励まされた大久保庄助(利道)は、岩山糸に、自分の思いを伏せて、吉之助への愛を伝えるよう励まします。
走り出す糸、その後ろ姿を寂しそうに見つめる庄助、そして糸の愛は・・・
この6話の展開に、別の記事で婚活について書いているおばちゃんとしては、
「むむむ〜」と思ってしまいました。
すでに失恋だと分かっている糸は吉之助に聞きます。
「メリケンでは、親が決めた相手ではなく、好きな者同士が夫婦になっこつができると聞きもした。こん国もいつかそげな風に自由でよか国になると思いもすか?そいは10年後ですか?20年後ですか?・・・」
誰でもこの糸の思いにぐぐっときたのではないでしょうか。そして糸は、
「私は間に合いもはんじゃした。
岩山糸は西郷吉之助さぁの事を好いちょいもした。子供ん頃から大好きでございもした!」
と告白するのです。
「な、なんとけなげな!」と感動したのですが、その時代から1世紀半以上過ぎた日本。この国は、結婚について自由でよい国になっているのでしょうか?
見合い結婚 vs. 恋愛結婚
前回の第5話の「西郷どん」では、吉之助が、母の満佐に、父の吉兵衛との馴れ初めを聞くシーンがありましたね。それで満佐は、
「迷いなどあいもはん。親が決めた家に嫁いで、立派な薩摩隼人を産んで育てっとが薩摩おごじょです。父上は正直で人柄もよかお人じゃっち噂を聞きもした」(つまり結婚相手の評判は良かった)
と答えるのですが、実はその噂は吉兵衛の母(祖母)が流したものでした。(苦笑)
「このお嫁さんをうちへ!」と見初めてしまえば、噂を流すなんてよくある事だったと思います。
史実では、満佐と吉兵衛は夫婦仲が良かったそうです。
さて、恋愛結婚で幸せになった人もいますが、そうでない人もいます。また昔のように親が決めた結婚でも良かったり悪かったりですし、見合い結婚も同じだと思います。
私の祖母は、独身のころ「帰ってこい」と言われ実家へ戻ってみたら、結婚式の準備がしてあり、泣く泣く結婚させられてしまったそうです。しかもお婿さん(祖父)は、結婚式にも現れず、一人での結婚式でした。結局祖母は健康を害し、子供たちを残して離婚するのですが、前向きな性格が良かったのか、離婚後は幸せに暮らし、私の母(娘)と父(お婿さん)に看取られ、82歳の生涯を無事に終えました。
祖母の結婚は失敗でしたが、結果はさほど悪くなかったです。
結婚はバクチのようなもので、誰と結婚するかは、そして幸せになれるかどうかは、今も昔も、社会が変わっても、難しいってことでしょう。
上手くいくかもしれないし、いかないかもしれない。日本でも世界でも、それは同じだと思います。
ですから、
- 糸のように、当たってくだけろ!
- 結果がどうであれ、自分の思いを使えて悔いのない人生を送ろう。
- くだけてしまったら、後ろは振り返らずに今をしっかり生きよう。
この「西郷どん」では、悲しい恋物語もあるけれど、幸せな愛も描かれていて、心が和みます。これからの展開が楽しみですね。
じゃあこの辺で、シータック!