西郷どん 第9話 ヒー様と上司(ネタバレ)
江戸のヒー様
西郷どん第9話、面白かったです!
特に、ヒー様は、かっこよかったですね。
お忍びの一橋慶喜は、「東山の金さん」や、
「暴れん坊将軍」「大岡越前」の市中を歩き回る将軍吉宗を連想させます。
そのヒー様がひいきにしてるのが、なんと、ふきちゃんです。
一橋慶喜は、後の徳川最後の将軍、江戸時代の権力者になる人です。
さて毎年、大河ドラマを「つまらない」と言う人はいて「西郷どん」も例外ではありません。
それで私は、「西郷どんは面白いの?」と思ってる人たちのために、
第9話を見ながら「上司」について考えてみました。
上司、その1、西郷隆盛
西郷さんというと、上野の銅像(薩摩犬・ツンと一緒)が有名ですね。
ところが「西郷どん」第1話の冒頭であったように、
私でもあの銅像は引くというか、ゆるキャラに近い?と思ったりします。
親しみがあっても、上司としては選びたくないかもしれません。
もちろん、実際の西郷隆盛を尊敬し、付いていった人はたくさんいました。
西郷隆盛の生涯は、波乱万象でした。
薩摩の貧しい下級武士に家に生まれ、様々なことを乗り越え、明治新政府の軍司令官になり、江戸無血開城に関わり(40歳の時)、それから9年後に西南戦争が起こって切腹で生涯を終えます。
西郷は、貧民から出世したヒーローで、自分を頼った若者たちに命を預け死んでいきました。
天皇陛下も西郷の死を悼まれたそうで、天皇陛下にとってもヒーローだったんですね。
このブログの記事は「スッキリ」とある通り分かりやすいですが、長いです・・・
そう、西郷の話は長いのです。
そして、複雑です。
さらに私は、子供の頃、2年近く熊本市に住んだことがあって、
そこで敵側から見る西郷さんの話もあったと気づき、
物事は一方からだけ見てはいけないと思ったのです。
それら全てを考えると、西郷隆盛の話は、一年で終わらせるのは大変だと思います。
西郷に関する資料は多いので(本人の写真はないけれど)
前の年の大河ドラマ「女城主 直虎」と比べると、脚本を自由に作れない不自由さもあるでしょう。
今回の大河ドラマで表現するのは「愛」ですので、西郷が、どのように愛し愛される人だったのか、今までとは違う西郷さんに期待しましょう。
西郷の敵側の人たちを納得させられるのか、という挑戦もありますね。
上司、その2、悪役上司
西郷吉之助が江戸に着くと、定番の悪役上司(?)組頭の迫田友之進が登場します。
腹が立ちますが、こういう人って、どの組織にもいますよね。
ということで、悪役上司も理想の上司になれるかもしれない、というマンガも付け加えました。(笑)
この上司は、吉之助を好きになってくれるのでしょうかね。
とにかく吉之助は長屋で、有村俊斎と大山格之助に再開し、二人に誘われて品川宿の飯盛旅籠、磯田屋へ行きます。
そこでは、ふきが飯盛女として働いていました。
薄幸少女だったふきは、今や美しい娘となり、ヒー様、つまり将来の将軍様のご贔屓だなんてニクいですね。
ちょっと寄り道、お忍び、あれこれ
身分のある人のお忍びは話題になります。
実は、天皇陛下も「銀ぶら事件」というお忍びをされたことがあったそうです。
他にもこんな情報がありました。
上司その3、徳川家定
徳川13代将軍の家定を演じるのは、ピース又吉です。
第9話での初登場ですが、
「ぼやけた発言で奇行がある愚鈍なうわさ」のある殿役のせいか、
又吉直樹だとは気づかない人も多かったようです。(実は私も・笑)
2008年の大河ドラマ「篤姫」で、家定を演じた堺雅人は、出演が少なかったにも関わらず話題になりました。
「西郷どん」の櫻井CP(政策統括・チーフプロデューサー)も、又吉直樹が「不思議な魅力の家定を演じてくれると思う」と言い「堺雅人を超えるのでは」と期待しているそうです。
家定に関しては、多くの兄弟たちの中で生き残ったのが一人だけだったので、変な行動をすることによって自分を隠していたのでは、との意見もあります。
7世紀、有間皇子(万葉集に歌二首が収められている)は、「政権に巻き込まれるのを避けるために心の病を装った」とあるので、考えられなくもありません。
一方 、篤姫の方は、江戸の薩摩屋敷で斉彬の嫡男 虎寿丸と相撲を取ってます。
お転婆な薩摩娘に、徳川の御台所が務まるのか心配されます。
いよいよ篤姫への厳しい教育が始まるので、スーパーヒロインに変化していく様子も面白そうです。
門限破りの罰は庭掃除
さて、江戸初日に悪友二人(?)に誘われて品川宿でふきちゃんに会えて嬉しかった吉之助でしたが、門限に間に合わず、しかも自分だけ見つかってしまい(ドジぶりも面白い)庭掃除の罰を言い渡されます。
「殿のために!」と意気込んで江戸にやって来た吉之助だったのに、
先に江戸にやって来た友たちは、殿に奉公するどころか殿に会うこともままならず、旅籠で気晴らしをするほど腐ってます。
そんな毎日にがっかりする吉之助でしたが、突然、殿が住んでいる御座所のお庭方を命じられます。
上司、その4、島津斉彬
やっと、吉之助は、お庭で殿(斉彬)に会えます。そして、
「命をかける」と言った吉之助に、斉彬は、
「そなたの命、わしにくれ」と言います。
斉彬に直接支えられるようになった吉之助は、水戸藩邸へ斉彬の書状を届けることになり、水戸藩邸で、吉之助はヒー様(一橋慶喜)に再開したのでした。
ということで、第9話をまとめるとこうです。
吉之助の江戸到着→下宿で友人たちに会う→開国騒動揺れる江戸(家定の登場)→篤姫はお転婆娘→ふきちゃんに再開→ヒー様に会う→門限破りの罰(庭掃除)→御座所のお庭方を命じられる→水戸藩邸へ
命をかけられる上司?
お話やドラマなどでは良く出てくる「命をかける」について、こんな話があります。
確かに、部下に命をかけてくれる上司がいれば良いですが、
コメントを読むと「時代が違いすぎる」とのことでした。
まあ、そうですよね。
ところがこんな記事もあります。
ワンピースからも学べるなんて、「命を賭ける」精神は現代でもあったのですね。
私は、命をかける価値のあるものを持っている人は魅力的だと思います。
そういう人から清々しさを感じたりします。
島津斉彬は、西郷隆盛にとってそのような人、命を懸けても良いと思えるお殿様だったんですね。
上司、その5、一橋慶喜
第9話のヒー様は、女の子にキャーキャー騒がれる町人風のイケメンです。
こんな感じの上司が職場にいたらどうでしょう?
江戸幕府 VS 新政府ですね。
今の所は、「どっちが上司にいいか」というと微妙ですね。
徳川慶喜は、ちゃらけてるし、
西郷隆盛は、真面目な田舎侍です。
まだ第9話ですので、これから二人がどう変わっていくのかも見ものです。
犬から学ぶ?
さて、犬好きで有名な西郷でしたが、実は洋犬が好きだったとの情報もあります。
私も犬好きなので、我が家の犬たちを見せたかったです。(猫も飼ってます)
ゴールデンレトリバーと、ヨークシャーテリアたちです。(親子みたいですが皆成犬・笑)
世間では、犬のしつけが問題になることがありますね。
それは犬が悪いのではなく、飼い主に問題があることが多いんです。
犬はオオカミに似ているのに、順位制にはこだわりません。
ただ、ご主人様がしっかりしてないと、自分で自分を守ろうとして問題を起こすようになります。
つまり犬にとって、ご主人様は「頼れる上司なのか」という事なのです。
西郷の犬たちは、頼れるご主人様として西郷に従っていたのでしょう。
西郷さんは現代でも頼れる人?
西郷が、どれほど頼れて男気のある人だったかについて、私の母から聞いた話があります。
ある人が、西郷の勇気や気質を知ろうとして、刀を彼の頭に振りかざし、すんでのところで止めて、サッと西郷の股の間を触ります(キャー)。
ところが、西郷の◯◯は硬くなかった、つまり恐怖で緊張していません。
それで相手は、西郷の覚悟に満足したそうです。
こんな話を少女だった私(小学生)にするくらいですから、当時の西郷信奉は大変なものだったのでしょうね。(笑)
今の人たちは、このような西郷隆盛に、憧れと共感を持てるのでしょうか。
これからの「西郷どん」の進展を見守っていきたいと思ってます。
それではこの辺で、シータック!