シアトルタコマのおばちゃんブログ

アメリカ在住30年以上、現在シアトルタコマのあたりに住むおばちゃんのブログです。

英語の習い方

「英語を話せるようになりたい」と思っている人はたくさんいます。

 

前の記事で、私は、英語を喋れない第一の理由に、

「英語を好きではない」からと書きました。

 

seattle-tacoma.hatenablog.com

 

英語を学ぶ一番の方法は、「英語を好きになること」です。

 

「えっ、そんなことで英語を話せるようになるの?」と思うかもしれません。

 

はい、好きなら、英語を話せるようになれます。

 

「好きこそ物の上手なれ」ということわざがありますよね。

その通りなのです。

 

このことわざについては、この記事で説明されています。

 

self-esteem.hatenablog.jp

 

好きだけで本当に英語が話せるのかについては、これだけにして、

今回は別のこと、

英会話を習うのに、相反する2つの要素についてお話します。

 

2つの方法とは

 

英語を上達させるのに、

  1. 日本語を忘れた方が良い
  2. 日本語で考えた方が良い

 

どちらが正しいのでしょうか。

 

これって、全く逆のことですよね。

 

実は、どちらも正しいのです。

 

1. 日本語を忘れた方が良い

 

ちょっとした日常会話は、中学の英語の教科書を丸暗記していたら、

その応用で、誰でも喋るようになれます。(好きだったらの話です)

 

ところが、留学や仕事となると、

専門的なことを説明したり、議論やディベートなど難しくなってきます。

日本語を考えている時間はありません。

 

特に、数字は難しいです。(数字には意味がないから)

 

日本語の知識に英会話力が付いていけないので、頭の中は混乱します。

 

日本語が邪魔するのです。

 

つまり、英語を作り出そうとしている脳工場で、

働くどころか歩く隙間もないほどにモノが散乱し、混乱し、製品を作れません。

 

そこで日本語を捨て、整理して、スッキリさせます。(英語脳?)

 

英語の感覚と日本語の感覚は違うので、

日本語をそっくりそのまま英語に訳することはできません。

微妙に違うので、表現の仕方も違ってきます。

「この日本語に適した英語は」と考えている内に、会話は先にいってしまいます。

 

とはいえ全く日本語を無くしてしまったら、

江戸時代の「ターヘル・アナトミア」のようになり「解体新書」が必要になるでしょう。

 

それで、分からないところだけ翻訳アプリなどで、

サッと日本語に訳し、理解したら、また英語に戻る、を繰り返します。

(訳してくれる人がいたら、恥ずかしがらずに聞きましょう)

 

日本語を使う目的は、英語の意味が分からなかった時だけ、

ポイントは日本語ではなく、感覚で理解することです。

 

私は、これを、まだ日常会話もままならない頃、

ネットなんて今ほど充実してない時に、辞書だけでやったので、

日々の終わりには、頭に金属の輪がハマッたような頭痛に襲われていました。

 

そうして続けている内に、英語に慣れていったのです。

 

ところが、ある段階で、英会話力が伸びなくなってしまいます。

 

問題は日本語

 

日本語から遠ざかっていた私は、母国語の日本語が下手になっていました。

 

日本に一時帰国すると、

「あなたの日本語は変」と言われたり、

「日本語を喋るアメリカ人」とまで言われました。(日本人なのに!)

 

私の言語能力は、英語力がそこそこなのに、日本語力まで落ちる、

つまり、どちらも中途半端になっていたのです。

 

2. 日本語で考えた方が良い

 

英語で学ぶ時、日本語で解説してもらうと助けになります。

 

この英語表現はどういうことなのか、

この言い方で良いのか、

モヤモヤしたまま使うのではなく、スッキリと自信を持って使いたい・・・

それには質の高い国語の能力が必要でした。

 

言語とは、考えを整理し、まとめ、それを相手に伝えることです。

母国語の力が衰え、レベルが低くなれば、他国語も低いレベルのままです。

(実は、この問題を抱えている人は多い、本人が気付いてないことも)

 

ですから親たちが、

「自分は英語が苦手だったから、子供には早くから英語脳を」

なんて思って、安易に子供に英才教育をさせるのは、とても危険なのです。

 

とにかく、英会話力を付けるには、喋ることが最も重要ですが、

元となる喋る内容がお粗末ではどうしようもありません。

 

喋るための知識は、絶えず進化させていくべきでしょう。

 

どうする?

 

元々私は本を読むのが好きだったので、本を読み、文章を書くことにしました。

 

母が送ってくれた本で、気に入ったものの中に、自分もこれくらいは書けるなと思ったのです。(思い上がりでしょうが・笑)

 そしてブログにエッセイを載せることにしました。

 

初めは、友人から「変な日本語」と言われましたが、

それでも「面白い・読ませる」と言ってもらえるようになり(読んで涙を流される方も)私の英語力も上がっていったのです。

 

とはいえ最近は、日本語に傾き過ぎているので、

また英語を勉強しなければと思っているところです。

 

言語は、留まることはないようです。

 

ちょっとオマケ、こんな英語はいかが?

 

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これは友人からの、私へのメッセージです。

 

「Benji」は、アメリカで誰でも知っている映画の主人公の犬の名前です。

コーヒーミルクカップに入ってるのは「オーガニックのピーナッツの皮」です。

 

ちょっとしたジョークなのですが、私の飼っている犬に、

ベンジーのようになる(愛される)には、ピーナッツの皮が必要よ」ってことです。

 

犬はピーナッツを好きなので、

「自分が食べ残したピーナッツの皮を食べさせてね」の意味ですが、

実がなくて皮だけはちょっと意地悪、それで、ベンジーを絡めました。

 

私は、こんな簡潔な英語の表現が好きです。

 

まとめ

 

英語を習うのはどっち?

  1. 日本語を忘れた方が良い
  2. 日本語で考えた方が良い 

どちらも大切です。

 

両方必要なので、その人の英語力の段階で必要なことをすれば良いでしょう。

 

例えば、

初め、国語をしっかりと学びながら、英語の基礎力もつける。

そして、日本語を忘れて、英語に専念する。

ある程度、英語力がついたら、日本語と共にきちんと維持する。

 

そうしている内に、両方とも、さらに向上していくでしょう。

 

それは今も私がやっていることで、これからもずーっと続くのです。

 

今回はこの辺で、シータック!