シアトルタコマのおばちゃんブログ

アメリカ在住30年以上、現在シアトルタコマのあたりに住むおばちゃんのブログです。

西郷どん 第7・8話

「西郷どん」の視聴率

 

オリンピックがあったので、私は先週は7話をスキップしましたー。m(._.)m

 

さて「西郷どん」は、もう8話になってしまったんですね。

 

気になる視聴率ですが、あまり良くないようです・・・

不評の原因に

  • 薩摩弁が分かりにくい
  • 薩摩の歴史的な背景に馴染みがない

というのがあるみたいです。

 

うーん、これって、薩摩っ子としてはちょっと寂しい・・・

 

とはいえ、いよいよ吉之助が薩摩を出ます。

それで、

  • 方言:いくらか分かりやすくなるかも(別の場所に行くから)
  • 歴史:歴史を「よく知らない」「あまり関心がない」という人たちに、どのように興味をもってもらえるか・・・これって学校の歴史の先生の悩みと同じかも(これも薩摩を離れるのでちょっとは分かりやすくなるのでは?)

 

ということで、ドラマの感じとしては良いので、そのうち視聴率も上がるのではと、おばちゃんは思ってます。

 

私たちか歴史の授業を嫌いだった理由

 

さて、多くの人が歴史を苦手なのは、学校の歴史授業が面白くなかったからでしょう。

私の両親は歴史好きだったのに、私は好きではありませでした。(年表を覚えるのが面倒だったから)

 

ところが高校の日本史の先生が「歴史は裏話が面白いのよ〜」と、教科書に載ってない話をいろいろしてくれました。

そうして生徒たちは、この先生の授業を楽しみにするようになりました。

もちろん私も歴史が好きになっていきます。

(この先生の名前は覚えてないけど、あだ名は「花王石鹸」、アゴの感じが、あの月マークに似てて、メガネの美人先生だった)

 

それから時が過ぎ、私は久しぶりに、日本の高校の日本史の教科書を読んでビックリしました。

本当に「面白くない!」のです。

「これじゃあ誰だって歴史を嫌いになるわ」って思ったんですよ。(大河ドラマを見た方が歴史に興味を持てるかも)

 

風景

 

第7話では、西郷吉之助の祖父、父、そして母の死が立て続けにありました。

 

特に、吉之助の母、満佐(まさ)の死は悲しくも、美しかったです。(桜島の景色も良かった)

 

「西郷どん」の風景がきれい、というコメントもあるようで嬉しいです。

 

鹿児島市、しかも西郷さんの住んでいた近くで育った私ですので、ドラマの中にあるいろんな場所や景色を見て「史実だとこの辺かなー」なんて思ったりしてます。

 

えー・・・実は・・・ドラマの風景と史実とでは、ちょっと位置が違います。

今の鹿児島市は、西郷さんや大久保さんの家だった辺りは公園になってるけど、街のど真ん中です。周りにはビルがいっぱいなので、撮影なんか無理ですよね。

海岸も埋め立てられてしまったので、遠くになってしまいました。(私が幼い頃は、もっと近かったんですよ)

 

それでも桜島の景色は CG も加わり、美しく表現されてます。

 

多くの人に実際の桜島雄大な景色を見ていただきたい、と思ってますので、ぜひ鹿児島へ行ってみてくださいね。 

 

夫婦の愛

 

第8話は、橋本愛演じる吉之助の妻、須賀の恋でした。

 

史実では、二人は2年で離婚したそうです。

西郷家は大所帯で貧乏だったし、吉之助は江戸へ行ってしまい、なかなか戻って来なかったからのようです。

 

ドラマでは、須賀は、吉之助を江戸へ行かせたくないのだけれど、吉之助が行きたいのだと知ってます。それで、自分から離婚を申し出、手切れ金(江戸行きの費用の足しにするため)も渡します。しかし吉之助も、須賀の辛い気持ちを分かっていた、という双方共々の失恋物語でした。

 

江戸時代は、庶民でも上手くいかなければ、さっさと離婚してたみたいです。もっと時代をさかのぼると夫の「通い婚」でしたから、不倫なんて簡単にできたようです。

 

例えば、古典の授業で学んだ「伊勢物語」の「筒井筒」

これを現代風に読んでみると、こうなるかもしれません。

 

親の反対を押し切って結婚した二人なのに、妻の親が死んでしまったので経済的に苦しくなる。(妻が、通ってくる夫の面倒をみるという、男にとては都合の良い社会だから?妻にお金が無いのは困る)

夫は貧乏は嫌なので、河内の国の別の女(金づる?)の所へ通いだした。(つまり浮気)

それなのに妻があっさりと夫を見送るので、夫は自分が後ろめたいことをしてるせいか「妻も?」と相手の浮気を疑う。

夫は出かけた振りをして、妻の浮気相手の男がやってくるのを見張る。(しよーもない夫ですが、現代でもありそう)

ところが妻は、お化粧をして、夫の身を案じるなんて歌をよむ。

けな気な妻に感激した夫は、河内の女の所へは通わなくなったとさ、という話です。

 

 

夫がいなくても、夫を思う振る舞い方が美しい妻と、気を許してガサツさを見せてしまって男を幻滅させる河内の女との違いも面白かったです。

女性の側からすると、納得いかない気もしますが、まあ、良く書かれてるのは妻の方なので、これで良しとします。

 

 

さあ、7話8話は、相手を思いやりながら、それでも別れていく、という切ないお話が描かれてましたが、西郷さんは、いよいよ江戸へ向かいます。

薩摩の景色が見れなくなるのはちょっと寂しいですが、これからの展開も楽しみですね。

 

では、また、シータック!