シアトルタコマのおばちゃんブログ

アメリカ在住30年以上、現在シアトルタコマのあたりに住むおばちゃんのブログです。

お魚を美味しく食べる

ちょっと、アメリカでの魚食について

 

最近、アメリカでは、魚食化が進んでいるようです。

 

もちろん、魚を好きなアメリカ人は、たくさんいます。

 

シアトルの、パイク・プレイス・マーケットは、観光の「空飛ぶ魚」で有名です。

 

それでも私は、日本の魚の新鮮さにかなわないと思ってます。

 

子供の頃から、漁港から買ってきた魚や、民宿で魚尽くしを堪能したり、

さらに、九州の玄界灘の美味しい魚を食べつけている私は、

味にはちょっと厳しいかもしれません。

 

ですから、アメリカのスーパーで魚を買う気がしません。

 

アメリカの魚がダメ、というのではありません。

 

アメリカで、日本へ送られる前のマグロの塊を魚問屋から買い、

お刺身にして、たらふく食べたこともあります。

 

北米から日本へ送られる魚は他にもいろいろあり、

業者さんから分けてもらったりしました。

 

問題は、業者がどのように魚を扱うかなのだそうです。

 

実は、こちらの漁師さんも「不満」に思うことがあるらしいのです。

 

漁師さんだからこそ、自分が捕った魚を美味しく食べてもらいたいんです。

 

 

アメリカでの新鮮な魚

 

一般に新鮮な魚を得にくいアメリカですが、

釣り好きの友人たちから、新鮮な魚をたくさんいただきました。

 

アジ、ます、スメルト、イカ、サーモン、いくら、スジコ、

新鮮なサーモンを求め、アラスカまで釣りに行った友人もいましたし、

アラスカの友人から大量のスジコを直輸してもらったことも。

 

また、子持こんぶの塩漬けや、他にもいろいろいただきました。

 

こうして上げてみると、結構食べてますね・・・

 

私は、お客様をもてなすため、またホームパーティーのために、

コストコの冷凍魚(ハリバット、ほか)を買ってきて、即、調理したりします。

 

家の冷凍庫と、業者のとは温度が違うので、

調理する前日に買い、バッと一気に、全部料理して食べます。

 

パーティーと言えば、

アメリカ人の友人たちと、牡蠣やカニ捕りにも行きました。

 

 

牡蠣、カニ捕り

 

私たちが行った海岸は、

湾の反対側に雪が残る高い山々の見える、とても美しい所で、

それを眺めるだけでも行ったかいがあります。

 

友人たちの中には、

海岸でのバーベキュー(ソーセージなど)が目的の人もいて、

ワイワイガヤガヤ賑やかに、皆で食べたり飲んだりしました。

 

牡蠣は、広島から持ってきて養殖されたのち、ここで野生化したものでした。

ber (September, October・・・)の付く月がアメリカ人の好みだそうです。

 

牡蠣とカニ捕りは、寒すぎると行きませんが、

気候が良ければ、潮の満ち引きを考えて、二週おきに行ったりしてました。

 

カニは、潮が満ちてくる時に捕ります。

  

大きなカニがたくさん捕れた時は、(小さいものは捕ってはいけないので放す)

豪快に、浜辺で、大鍋いっぱいの海水で、次から次に湯がき、

一度に六匹も食べたこともありました。

 

主催者(ドイツ系アメリカ人)も、私以上に食べてましたが、

余ったカニを持ち帰るなんてしません。(恥ずかしながら、私がもらいました)

 

彼は、捕れたものを、そこで楽しむだけです。

 

アメリカ人だって、

旬のもの、美味しいものを、その時に、その場所で食べたいのです。

 

「**の寿司は米が美味しくないから、**には行かない」

などと、米の質まで問うアメリカ人もいたりします。

 

 

日本で

せっかくの日本訪問、もちろん、お刺身を忘れてません。

 

私が「美味しいお刺身を食べたい」と言ったので、

K氏の招待で、

友人たちと「茅ヶ崎あさまる」に繰り出しました。

 

K氏は、現役中に、世界のあちこちで美味しいものを食べてこられた方です。

 

お刺身も美味しかったですが、なんと、金目の煮付けがとても美味しかったです。

(金目には、ちょっとした思い出があるので、またの機会にお話しします)

 

皆で、きれいに平らげました。

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今回の食事会のテーマは、「美味しい魚と日本酒」についてでした。

 

K氏が、数ある日本酒から選んだ三種も、とても良かったです。

 

余談ですが、K氏は、

そこにいた尊敬する友人(今はやもめ)の恋バナで盛り上がってました。

 

それは彼が若い頃、酒蔵の若女将に会った時で、

誰も知らなかったので、ワイワイ皆で盛り上がりました。

 

もう数十年前の話なのに、K氏は、

「この若女将に会いに行こう」と言い出します。(彼女は今でも生きてる)

 

もし「からかってる?」と言ったら、

K氏は真剣なので、

「そんなことはない!」と怒るでしょう。(友人は迷惑してたけど・・・笑)

 

私としては、とても素敵な夜で、お別れするのが名残惜しいでした。

 

 

魚の食べ方

 

私は、若い頃、

「焼き魚や煮魚の美味しい身を逃してなるものか」とか、

「いかに美しい骨を芸術的に残せるか」とかを、

追求しながら食べてました。(食い意地がはってる・苦笑)

 

そんな私を見た従姉妹が、「もっと良く知り合いたい」と言ってくれたのに、

それっきりになってます。(◯子ちゃんごめんね)

 

そのことを思い出すたび、

 

「お魚の食べ方で良く思われるなんて、きれいに食べるのは大切」

 

などと考えたりしています。

 

魚事情

 

こうして書いてみると、

アメリカに住むようになって、美味しい魚は食べれなくなった」

と嘆いていたのに、結構、楽しんでたんですね。

 

今、天然魚漁獲量は頭打ちで、

日本だけでなく、世界の水産資源も危うくなっているのだそうです。

 

地球温暖化のせいかもしれません。

 

悲しいですし、私たち一人一人にできることは少なくても、

考えてみるのは大切だと思ってます。

 

アメリカでも、お金を出しさえすれば、おいしいい魚を食べられます。

 

とはいえ、

「自分さえ美味しく食べればそれで良い」と 私は思いません。

 

それより、

友人たちと一緒に、

魚を美味しく、

大切に、

そしてきれいに食べたいものだと思ってます。